たった半日程度で設置が可能な組み立て式の防音室がヤマハミュージックジャパン(東京都港区)が提供する「アビテックスセフィーネNS」だ。
同商品は部屋の中に新たな部屋を作るパネル工法の組み立て式防音室。既に楽器がある場合は周囲を囲うようにパネルを設置をするため、ピアノなどの大型楽器を移動することなく半日程度で設置ができる。
音の響きも調整可能な防音室
基本仕様として6枚の吸音材を内蔵した独自の調音パネルを採用。吸音材を増減することで好みの響きに調整ができる。広さは0.8畳から4.3畳で9サイズを用意。35デシベルの遮音ができるDr-35と、40デシベルの遮音ができるDr-40の2種類の遮音性能から仕様を選択する。本体価格は77万円~。
同社では自由設計の防音室「アビテックスAFE」も展開。防音サッシと3層構造の吸音天井パネル、遮音壁パネルを使用して部屋全体を防音にする。防音サッシは二重窓もしくは三重窓を用意。希望に応じて音が漏れやすい開口部の遮音性能を向上する。床は浮床構造とし、振動を抑えることも可能だ。対応面積は最大30畳まで。施工期間は約5日間。30デシベルの遮音から35デシベル、40デシベルと3種類の遮音性能をそろえている。
防音工事は実際の性能を可視化することが難しいためクレームにつながることも多い。同社では提携楽器店などに実際の防音室を設置し、顧客に体験してもらうことでクレームを防止している。「防音リフォームは専門性が高く難しいと言われています。ヤマハでは実際にショールームで体感したものと同じ性能での施工が可能です」(鍵盤営業部アビテックス企画営業課主事、大山和菜氏)
ヤマハミュージックジャパン 大山和菜氏
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