LIXIL(東京都品川区)は、身体を360度包み込むシャワーヘッド「SHIN-ON(しんおん)」を開発した。同社の子会社であるNITTO CERA(愛知県常滑市)が今年4月下旬より販売している。
大玉ミストとストレート水流で身体を包み込む
同製品は、身体の広範囲にお湯があたるよう設計されたU字型のシャワーヘッド。シャワーでありながら湯船に浸かったかのように身体の芯まで温めることができる。
42℃に設定したシャワーに5分間浴びた後、室温で上半身の体表面温度の下がり方を調査した結果では、一般的なシャワーと比較し高く保たれる結果となった。
吐水方式は、胸腹部には優しくあたる大玉ミスト、首肩まわりは心地よい刺激のあるストレート水流の2種類。さまざまな体型の人にもお湯が当たるよう、吐水位置と角度にもこだわった。
使用湯量は、1分間に約8.5リットルで節水シャワーと同等レベル。浴槽にお湯を張るより少ない湯量で入浴できるため節水・節湯につながる。
「お湯の出かたを何度も試作しました。微細なミストは、肌に触れたときの気化熱により寒さを感じやすいですが、大玉ミストを採用したことで温度キープができる結果となりました。出るお湯の量は最小・でも、最大の効果が得られる製品です」(LWTJ 事業企画部 新規事業プロジェクト 主査・草川研二氏)
専用の水流切替器を取り付けることで、同製品と既存ハンドシャワーの2つを使用できる。洗髪・洗体時はハンドシャワー、身体を温めるときは同製品と簡単に切り替え可能だ。シャワーヘッドを固定するホルダーは、身長を問わずに高さの調整ができるマグネット式を採用した。
サイズは、ホースと水流切替器を除き、幅400×奥行き448×高さ141mm。価格は送料込みで税別2万9800円。工事不要でDIYでも簡単に取り付けができる。
「在宅時間が増えた時期に、日常の中に心地よい時間を届けたいと思い発案しました。リフレッシュアイテムとして、浴槽をまたぐことができない高齢者が利用するなど、さまざまなニーズがあります。浴室リフォームと合わせても提案しやすい製品です」(草川氏)
LWTJ事業企画部
新規事業プロジェクト主査
草川研二氏
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