レンジフードメーカーのHEJ(滋賀県大津市)は7月11日、学生がデザインしたレンジフード「NAGI」を照明器具メーカーの盛光SCM(大阪府東大阪市)とコラボして製品化した。産学連携によって、今まで表現できなかった新たなフードデザインを生み出した。
従来のレンジフードの概念を覆すデザインに
HEJは今年2月、レンジフードデザインのナンバーワンを決める「Rー1グランプリ」を開催。最優秀賞には成安造形大学の小川夕貴さんがデザインした「NAGI」が輝いた。小川さんは、和風キッチンにレンジフードが合わないことを課題に挙げ、「水面」をモチーフに、天井に水面のような光のゆらぎを映し出し模様を創るレンジフードデザインを考案。外観も既存品にはない曲線を多用することで和風空間になじむ形状にした。
製造にあたって、HEJはレンジフードのコア部品をプラットフォーム化。これをベースに盛光SCMの板金加工技術と照明製造技術を付け加えていった。学生のデザインをきっかけに、両社のノウハウや技術を組み合わせることで今回の製品化を実現した。

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