湿気による住宅の屋根、柱、壁などの腐食を防止するためのエアスペーサー「AS-500」「AS-1000」を販売しているのがケルン(岡山県岡山市)だ。
屋根下に敷くメッシュマット
断面積の約90%が空気層となっているメッシュマット
エアスペーサーは、金属屋根材とルーフィング材との間に通気層を確保するために開発した製品。ポリプロピレン製のメッシュ構造網状体で作られており、断面積の約90%が空気層となっている。通気を良くすることで、室内と屋根表面の温度差により発生した結露水や雨水は自然気化。屋根や野地板、垂木など構造部の腐食、劣化を防ぐことができる。
また、屋根裏に水分が停滞しないことで、屋根材を固定する金具の錆を予防する。錆びた箇所から水分が侵入することがなくなり、屋根裏環境を長期間にわたり良好に保つことができる。
通気層が確保され水分は自然気化する
佐藤洋一社長は「気密、断熱、耐震性能を上げても、構造材が腐食しては性能を保てませんからね。今年6月に発売して、通気層の重要性に共感していただいた工務店さんなどから約30件の受注がありました」と話す。
同製品を施工すると湿気防止の他に、金属屋根材特有の雨音や膨張音の軽減、外部からの熱気冷気の伝わりを緩和するといった効果もある。
サイズは2種類の幅から選べ「AS-500」は500mm、「AS-1000」は1000mm。両方とも10メートル巻き、厚さ7〜8mmで、価格は送料込みで1平米1400円前後。国内製造で納期は約2週間。
佐藤洋一社長

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