DTS(東京都中央区)グループの安心計画(福岡県福岡市)は9月28日、家づくりのシミュレーションアプリ「MyRoom tour(マイルームツアー)」の提供を開始した。スマホでアンケートに答えるだけで住宅プランを作成。さらに、間取りの動線の良し悪しをゲーム感覚で確認できる。
ゲーム感覚で間取りの良し悪しを確認
「家を建てる時に失敗したところ」(AZWAYが男女393人に調査)のアンケート結果によれば、第1位は間取り(73人)と回答。「家事動線を考えればよかった」など、使い勝手の悪さを感じるという意見が多数を占めた。これを踏まえ、家のなかの距離感を確認できるゲームを搭載したアプリを考案した。
同アプリは、住宅会社Lib Work(熊本県山鹿市)と共同開発。登録された全国の工務店から気に入った業者を選び、15の質問に回答する。工務店はサイト内に収録された4500あるプランの中から、アンケートに基づいて住宅プランを精査・作成。提案時には、AIがプランごとにアンケートの回答に沿ったコメントを付けてくれる。
また、「玄関からキッチンを目指せ!」など、リアルな生活ミッションをクイズ形式で出題。実際にスマホを操作して、玄関からキッチンまで行ってマークを取るといったゲームを楽しめる。住宅プランの提供だけでなく、ゲーム感覚でシミュレーションしながら、自分のライフスタイルに合った間取りかどうかを判断できるのが同アプリの特徴だ。
このほか、先輩主婦が間取りについて実況中継するYouTube動画を配信。同アプリのホームページには、家づくりに関するさまざまなコンテンツを掲載している。
同社の岡原光輝情報システム本部本部長は「いきなり工務店に行くのは気が引けるという人に、ゲームを通して家づくりのイメージを膨らましてもらいたい。動線を確認して、気に入った住宅プランが見つかったら工務店に問い合わせてほしい」と話す。
住宅プランは平屋20坪以下から対応。現在、同社が運営する住宅営業支援ツール「マイホームロボ」を導入する工務店約28社が登録している。
当面の目標は、工務店に月間100人を送客すること。今後は工務店が間取り解説をする動画を配信するなど、さらなるコンテンツの充実を図っていく。数年後は住宅プラン1万件、工務店登録1000社を目指す。
情報システム本部 本部長 岡原光輝氏

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