建築仕上げ材の総合メーカーであるエスケー化研(大阪府茨木市)は、窯業系サイディングボード塗り替え工法「SKパネルサーフ工法」を新しく開発した。
同工法はシーラーなどの下塗り材の代わりに同社が開発したサーフェーサーを使用することでサイディングの劣化を防ぎ、仕上がりを美しくする。シーラーに比べ、厚塗りが可能で防カビ、防藻性など機能面でも付加価値が高い点が特徴。
カビや藻の発生も防ぐ(左:一般塗料 右:SKパネルサーフ工法)
今後、ますます改修市場の拡大が予測される中、こういったサイディングボードの塗り替えに特化した製品等を開発することで、市場のニーズに対応していく。
近年、戸建て住宅の外装は工程短縮、作業効率化の観点から、窯業系サイディングを採用するケースが増えてきている。しかし、サイディングボードに塗装された塗膜も経年で劣化が進み、劣化部分から雨水が侵入するなどして、基材自体の劣化が進行しやすくなる。このような症状への対策として開発されたのが「SKパネルサーフ工法」だ。 同工法は、これまでのシーラーを用いた改修工法と比較し、隠蔽性が高く、サイディングボードの吸い込みムラを防止するなどの特徴があり、かぶりの良い滑らかで美しい仕上げを可能にする。
サーフェーサー自体にも防かび・防藻性を付与しており、上塗材とのダブル効果でより高い防かび・防藻性を発揮する。同工法はサイディングボードの劣化状態、塗装環境に応じて、水性タイプ「水性SDサーフエポ」と弱溶剤タイプ「マイルドSDサーフエポ」を選択することができる。

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