建材メーカーの三協立山の新社長が9月12日、都内で就任会見を行った。従来の経営基本戦略を守りながら「リフォーム」「非建材」「海外事業」の3分野を強化したいと意欲を示した。
「攻めの経営」を表明した山下清胤新社長
リフォーム市場で拡大狙う
建材メーカーの三協立山(富山県高岡市)は、8月に山下清胤新社長が就任した。その就任会見で、山下社長は、「藤木正和会長(前社長)の基本戦略を踏襲するが、長期VISION-2020の達成のためにグループ事業の連携を強化して積極的な攻めの経営も行う」と表明した。
長期経営計画は、2020年5月期に連結売上高3500億円が目標だ。この目標達成のために、住宅改装・リフォーム、アルミ素材などの非建材部門、海外事業の3分野に力を入れていく。
まず住宅改装・リフォーム分野では商品力のアップ、コストダウンに努め、同社顧客、地域社会、社員の共栄協業を強化する。非建材分門では、アルミ素材の精密加工技術の向上を図る。また海外事業では、今期中にフィリピンの製造拠点から樹脂サッシを輸入して競争力を強化する。
また、リフォームネットワーク「一新助家」の加盟店の売上を伸ばしていく考えも表明した。2020年の東京五輪招致が決まったばかりでどの程度、需要の追い風があるかは未知数だが、非建材などを含めプラスとなるのは確実。山下社長は、五輪に伴うインフラ整備に備え、首都圏の営業力を高め、需要増に対応できる柔軟な体制をつくっていくと意欲を見せた。

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