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YKKAP、世界トップクラスの性能窓

YKK AP、世界トップクラスの性能窓

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 YKK APは、世界トップクラスの断熱性能を実現した高性能トリプルガラス「APW430」を4月に発売する。高性能の樹脂窓を市場に投入することで、現在7%の日本の樹脂窓普及率を引き上げ、30%を目指す。

日本の全窓市場の30%樹脂窓化を目指すと語る堀秀充社長
日本の全窓市場の30%樹脂窓化を目指すと語る堀秀充社長

高性能を追及

 YKKAPでは、窓の断熱性能を向上し、空調設備に頼ることなく快適な住環境を実現できる「小エネ(ローエネ)な暮らし」を推進してきた。その一環として2009年度には、高性能樹脂窓「APW330」を発売。2012年2月には真空トリプルガラスの商品も追加し、より性能を高めた商品を展開してきた。

 この度発売した「APW430」は、さらに性能を突き詰め、世界トップクラスのドイツの断熱基準を上回る特徴を持つ。熱の伝えやすさを表す熱貫流率(以下U値)は標準のアルゴンガス入りタイプで0.91w/(㎡・K)となっており、Ⅰ/Ⅱ地域の国内の断熱基準U≦2.33はもとより、厳しいとされる札幌版次世代住宅基準U≦1.3も上回る性能値だ。「APW430」の発売を行う狙いを堀秀充社長は次のように話す。

 「日本でも世界トップクラスの窓を出したいと考えておりました。住宅の熱損失、これをいかに低減して快適な住環境の確立および健康面において非常に素晴らしい商品だと思います」

 日本では、2020年の新築住宅における省エネルギー基準の義務化や札幌版次世代基準住宅の普及促進など、行政や自治体の施策においても、断熱化を進める動きが活発化しつつある。また、無暖房での暮らしを実現するような高性能住宅「パッシブハウス」が近年注目を集めているが、同住宅の性能実現のためには、海外の高性能窓の採用が主体であり、国内ではニーズに応えられる商品が存在しない状況にあった。

世界の窓の断熱基準と樹脂窓普及率
世界の窓の断熱基準と樹脂窓普及率

 そこで、「APW430」は、ダブルLow-Eガラス採用(シングルも選択可)によるトリプルガラスを実現。一般的な複層ガラスと比較し、東京都で約32%の冷暖房費削減を実現する。

 商品ラインアップとしては、たてすべり出し窓、テラスドアなど8種の窓種、233サイズを用意。カラーはホワイト、プラチナステン、ブラウンの3種となる。価格は、たてすべり出し窓(トリプルガラス)、W640×H1170で定価4万5200円。同商品で、2014年度で5億円、16年度で20億円の売り上げを目指す。

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