LIXILのグループ会社で、住宅会社向け業務システムの開発を行うK-engine(東京都中央区)が新システム「K-engine」を発表した。住宅会社の業務の流れをすべてフォローし、サポートする総合システムで、中小企業が抱える効率性などの向上を実現する。
これまで多額の開発費や導入費で中小企業には導入が難しかった業務システムを月額5000円からという安価で提供する。今回発表されたのは新築用システムだが、リフォーム対応したシステムも来年1月に正式リリースを予定している。
機能として注目されるのは、図面データをこのシステムにアップするだけで数分で見積書が作成される点。各事業者にFAXで依頼して見積書を作成するより効率的だ。
早期に導入1万社を実現する計画で、競合する建材メーカーのデータも提供し、中立的なデジタルシステムとして機能することを目指す。
商品のリリースと同時に政府系ファンドの産業革新機構が第三者割当増資で36%の株を持つことも発表された。「現在はK-engineの株64%をLIXILが持っているが、もう何社かに出資してもらい50%を切るまで持っていき、このシステムを中立的な建築業界全体の基盤としていきたい」(LIXIL藤森義明社長)

「業界全体の基盤に」とLIXIL藤森社長(右)とK-engine喜久川社長(中)と産業革新機構朝倉専務(左)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)10,11面
-
1654号(2025/06/23発行)8,9面