各国のハイクオリティーな製品集結
平田タイル(東京都中野区)が、東京・中野に全国でも珍しいタイル専門のショールームをオープンしたのは2年前。一見するとアートギャラリーを思わせる外観。中に一歩入ると、壁一面に所狭しと並ぶ個性豊かな色とりどりのタイルに目を奪われる。週末にはタイル選びに来場する家族連れでにぎわうという。

個性豊かな表情をもつタイルを世界各国からセレクトしたビスケットシリーズ。焼き物本来の温もりと繊細なハンドメイドならではのオリジナリティを備えたラインアップ
中野坂上駅近くの交差点角に立つビルの1階に、平田タイル東京ショールームはある。
展示商品の中で、ひときわ人目を引くのは同社のブランドの1つ、「BISCUIT(ビスケット)」のタイルだ。ハンドメードのタイルで、陶器の産地として有名なオランダ、イタリア、スペインをはじめ、トルコ、イギリスなどから買い付けられたものである。ハンドメードならではの味わいのあるデザイン、微妙な不揃い感、温かい色合いが魅力だ。

長年使い古したような風合いを再現。柄タイルは全て職人が一枚一枚手描きで製作。ビスケットブランドを代表するロングセラー商品

鮮やかな絵柄とアンティーク風のラフなエッジが特徴。絵本の中に出てくるような遊び心のあるタイル

釉薬を手塗りすることで、むらのある色合いになっており、厚いガラス層は光の当たり具合で色が変化。手作業でカットされた不揃いなピースも手作りの味わいを醸し出している

割肌仕上げと厚さの違うタイルの組み合わせによって躍動する壁面を演出。見映えは重厚感があるが、最先端の素材を使用し軽量化を図っている
同ショールームは床面も展示スペースとなっている。その中にスタイリッシュなデザインのもの、見た目の質感が特徴的なものがある。それらは世界の最先端のトレンドを追ったブランド、「Hi-Ceramics(ハイセラミクス)」のタイルだ。最新の印刷技術でプリントされた木目調のタイルもその1つ。

古びた木の質感をモダンに再現したヴィンテージウッドスタイル。木肌の凹凸感も表現されている。テラスなどの外部使用にも適している
「フローリングと比べると水に強く、清掃性、メンテナンス性がよく、人気上昇中のタイルです」(カバーリング事業部・橋本哲徳課長)
同社では、タイルを単なる水まわり商材としてだけでなく、外内装を個性的にグレードアップするツールとして捉え、様々な「タイル文化」の提案をこのショールームから発信している。
平田タイル 東京ショールーム
〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー1F
地下鉄「中野坂上」駅より地下連絡通路を経由
OPEN/10時~17時 CLOSE/水曜・祝祭日・夏期・年末年始

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