粘土瓦メーカー大手の鶴弥(愛知県半田市)は、新たに陶板壁材事業を開始する。同社では瓦製品と同じ素材で作られた内外装用壁材の開発を以前から進めており、今後瓦と並ぶ事業の柱にしたい考えだ。

戸建て外壁材の施工例
発売開始は今年10月を予定。2017年度3月期以降は、通期の同事業売り上げ7億円を目指す。
同社の陶板壁材は、瓦と同様に粘土を高温で焼き上げるため、高い耐久性を持つ。また窯業系サイディングと異なり、経年劣化による塗り替えの必要がないことも大きな利点の1つ。
内部は筒状の空洞が設けられた中空構造となっており、軽量化も図られている。

中空構造で軽量化を図っている
今年10月、まずは施設向けの内装壁材として販売を開始。外装壁材としては戸建てをターゲットに、下地処理など施工の仕様を決定した後に来年以降販売を行う予定。
同社の経営企画室、中村浩樹係長は「窯業系サイディングと金属系サイディングの二極化が進む中、瓦の特性を生かして消費者に新たな選択肢を提示したい」と話す。

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