築45年の団地をDIYで再生するという取り組み「DIY R SCHOOL」が大阪で行われ、このたびリフォームが完工した。

完成した賃貸物件
プロジェクトの主催は団地の管理を行う大阪府住宅供給公社(大阪府大阪市)、DIYショップを運営する大都(大阪市)、設計事務所の9(ナイン・大阪市)の3社。対象となった団地「茶山台団地」がある堺市もプロジェクトに協力した。
茶山台団地は昭和46年に竣工した全990戸の団地。このうちこれまで空き家になる確率が高かった5戸を全面改装した。リフォームは水まわりなどプロが担う部分以外は、公募したユーザーのDIYによって行われた。
「解体」「墨出し」「塗装」「床貼り」「窓・ドア取り付け」など全14講座を用意し、1講座1000円で参加できるようにした。学生は無料。毎回定員は30人で、ほぼ満員となり、総計5 0 0 人以上がプロジェクトに関わった。ワークショップの講師は実際の大工が担当。午前中は座学で技術を学び、午後は実際に施工した。参加者は女性が若干男性よりも多かった。

DIYを学びながら施工した
総務企画部経営企画課の田中陽三主査は「時間の経過とともに団地の入居率が落ちてくる中、今回のDIYで若者にも受け入れられる仕上がりになりました」と話す。
大阪府住宅供給公社は、約2万2000戸を管理している。

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