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デザイナー×メーカーコラボ商品でトレンドを牽引《ミラノサローネ国際家具見本市》

デザイナー×メーカーコラボ商品でトレンドを牽引 《ミラノサローネ国際家具見本市》

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ミラノサローネ2015毎年イタリア・ミラノで開幕する世界最大規模の家具見本市『ミラノサローネ国際家具見本市』が4月14日~19日に開催された。54回目の開催を迎える同イベントに、今年は35万人が来場した。期間中は、展示会場のみに留まらず、ミラノの随所でイベントが開催され、街を挙げての祭典となっている。

大型陶板を伊メーカーと開発

Hansgrohe
Hansgrohe

 イタリア・ミラノに世界各地の家具メーカーが集い最先端のデザイン、インテリアを発表するミラノサローネ。同イベントの開催期間中は、街中のいたるところで展示が行われている。

 市内のショールームで展示を行っていたTOTOはイタリアのメーカー、ラミナム社と共同開発した大型陶板を発表した。ハイドロテクトの技術で、外装用にはセルフクリーニング機能(光触媒で汚れを分解し、雨水で落とす)、内装用には特殊な粉を加工し散布することで抗ウイルス、抗菌、防臭などの効果を発揮する。陶板のサイズは、一枚あたり3m×1m、厚みが5㎜。特徴は、加工しやすく、様々な風合いや色調を表現することができる。今回は素材として発表されていたが、将来的にはキッチンの内装、テーブルなどにも利用でき、将来性のある商品だ。

Hansgrohe
シャワーの特徴として、雨のように水に空気を含ませることで身体に水滴があたる面積を広げることができる。また、ハンドタイプはセレクトボタンで、天井付けタイプは壁のパネルで、空気含水流→強め→マッサージと機能を変えることができる。シャワーに関してはデザイナーとコラボしたデザイン性が特徴。

19ブランドコラボした新商品を発表

 東京とミラノに拠点を持ち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広くデザインを手がけるnendoでは、ガラスメーカーのグラスイタリア、Maison&Objet Paris、カッペリーニ、コクヨなど国内外の19ブランドのために手がけた33コレクション216点の家具やインテリアを発表した。合わせて、企業コラボレーションによる開発商品も展示していた。

 コラボ企業の一社である朝日ウッドテックとは、秋発売予定の木の質感を残した本物志向の高機能フローリングの新デザインを発表。「コンセプトは空間に速度を生むこと」。ゆっくり寛ぎたい場所では幅広、廊下など歩速を早くしたい場所には幅狭のフローリングを使用することで空間に流れを生み出す。横目地に通常のV字加工をせず、縦方向のみ継ぎ目を設けることで床に速度感を与えることができることを展示を通して表現していた。

TOTO × LAMINAM TOTO × LAMINAM 
TOTOはイタリアの大型陶板メーカーのラミナム社との共同開発商品を展示。パピルス紙をイメージして加工された陶板で、ナチュラルカラーのグレー、ベージュ、赤茶の3色が展示されていた。

 WOODTEC × nendo

 WOODTEC × nendo
素材はウォールナット。展示は3色のカラーがついているが、販売はナチュラルの予定。横目地加工がなくなることで製造効率を高めることができるなど、モノづくりにも配慮されたデザイン。

≪開催概要≫
展示会名 * Milano Salone 2015(ミラノサローネ 2015)
開催都市 * イタリア/ミラノ
開催期間 * 2015年4月14日(火)~ 2015年4月19日(水) ※一般来場者は18日、19日のみ
開催会場 * ローフィエラ ミラノ
入場者 * 310,840人(メディア関係者除く)
公式HP * http://www.cosmit.it/it/

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