タカラスタンダード(大阪府大阪市)の2015年3月期決算は、売上高が前年同期比4.2%減の1751億円、営業利益が24%減の125億円となり、過去4期連続の増収増益から一転して減収減益となった。
消費増税の反動減の影響で、主に戸建てのリフォーム向け売り上げが12%減少。特に厨房部門と浴槽部門で前年割れとなった。洗面部門では、高級洗面化粧台「エリーナ」が主に戸建て市場で伸び、分譲マンション向けが好調に推移。前年比4.1%増となった。
会見で渡辺岳夫社長は「新築向けは伸びているが、リフォーム向けの売上減が響いた。リフォーム需要の反動減に加え、中高級品の販売の落ち込みが大きかった」と述べた。
同社は昨年、ボリュームゾーンである普及価格帯のホーローシステムキッチン、システムバスの商品強化を行ったが、その結果、「上位クラス商品との差が縮まり、普及価格帯商品が上位クラス商品を食ってしまう現象が起きたのではないか」と渡辺社長は分析し、「今期は中高級品のデザイン面、機能面を強化し、巻き返しを図る」と話した。
15年度については、売上高で前年度比2.8%増の1800億円、営業利益で同7.4%増の135億円を見込む。「市場が縮小する中、成長していくためにはシェアアップとともに商品のグレードアップが不可欠。デザイン性、質感の高い商品を展開していく」(渡辺社長)
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