突然の交代劇―――。1兆6000億円を売り上げる国内トップの住宅・設備建材メーカーLIXILグループは突如、藤森義昭社長兼CEOの退任を発表した。6月にはモノタロウ会長、瀬戸欣哉氏が新社長に就任する予定。巨大企業の舵取りを任せられた瀬戸氏の実力は。
グローバル化を推し進めた藤森義昭社長(左)から「起業家」瀬戸欣哉氏(右)に引き継ぎ。LIXILはさらなる拡大を目指す
グローバルに活躍
「自分は起業家。これまで11の会社を立ち上げてきました」。1月上旬、急きょ開かれたLIXIL記者懇親会で瀬戸氏はこう切り出した。
瀬戸氏は異色の経営者だ。東京大学経済学部卒業後に住友商事に入社。アメリカに渡り、2つの米国企業で役員を務めた後、現在会長を務めるMonotaRO(モノタロウ・兵庫県尼崎市)の前身、住商グレンジャーの立ち上げに関わる。その後、国内はもちろん、米国、ヨーロッパ、アジア各国で11の会社の立ち上げに関わり、グローバルに活躍してきた人物だ。

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