LIXILは高性能樹脂窓のスタンダードモデル「エルスターS」をフルモデルチェンジし、北海道で3月15日から、東北以南では5月1日から販売する。同社は、高性能窓の比率を2020年度までに70%に上げる目標を掲げており、今回の市場投入で普及価格帯の強化を図る。
強度を確保しながらフレームを約20%スリム化、ガラス面積を拡大
複層ガラス窓で「国内最高の断熱性能」
エルスターSは熱を通しやすいフレームの露出を抑え、熱を通しにくいガラス面を拡大することで断熱性能を向上させた。
「従来品では73ミリあったフレームを59ミリまで減らし、その分ガラスの面積を約10%広げました。ガラスはLow-E複層ガラスの中空層にアルゴンガスを封入することに加え、樹脂スペーサーを標準化し、高断熱化させました。フレームは、深さを従来品の80ミリから101ミリまで拡大して中空層を増やした『多層ホロ―構造』で、断熱性能を向上させています」(同社専務執行役員兼LIXIL Housing Technology COO丹澤信一氏)
これらの採用により、断熱性能は同社の従来品に比べて12%向上、複層ガラス仕様の樹脂窓としては国内最高となる熱貫流率1.30W/m.Kを実現させた。

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