LIXILグループの第2章が始まるー。今年1月にCOOに就任した瀬戸欣哉氏がいよいよ来月、藤森義明氏に代わってLIXILグループの社長兼CEOに就任する。売上高1兆8000億円という巨大企業の舵取り1年目。瀬戸氏の打つ手とは。
LIXILグループ 次期社長 瀬戸欣哉氏
東京大学経済学部卒。米国ダートマス大学ダック経営大学院修了(MBA)。
大学卒業後に住友商事に入社。MonotaRO、Zoro(米国)など11社を設立。グローバルな起業家。
600人と会った
「LIXILに入って最初の100日間で、10カ国25カ所以上の工場・拠点を訪問し、1対1のセッションを600人と行ったことで、やるべきことが分かった」。瀬戸氏は5月9日に行われた事業方針説明会でこう切り出した。
大きな課題は2つあると氏は語る。一つ目の課題はメーカーの王道である「ものづくり」で他社と差別化できていないこと。瀬戸氏はこう分析する。「LIXILのトイレはTOTOとどう違うのか、窓はYKK APと一緒ではないのか、といったようにコモディティ化してしまっている。LIXILの商品とは何か、が答えにくく、これがマーケティングやコミュニケーションを困難なものにしている」

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