ドイト(ドン・キホーテグループ)
異業種参入が相次ぐ中、ドン・キホーテグループもリフォーム事業強化に乗り出している。グループでリフォーム事業を担うドイト(埼玉県さいたま市)は改修ショップの出店を加速。昨年11月、千葉県八千代市にオープンした店舗には様々な工夫が施され、一般的なショールームとは一風変わったショップとなっている。
MEGAドン・キ内に出店
MEGAドン・キの中に出店
その話題のショップがあるのは、東京駅から電車で約1時間、千葉県八千代市の「MEGAドン・キホーテ八千代16号バイパス店」の中。約340坪もの巨大な売り場を設けている。
最大の特徴といえるのが「DIY」を軸にしている点だ。売り場中央にあるのは「DIY体験コーナー」。ここではユーザーが壁紙を貼ったり、床材を施工したり、DIYを学ぶ講座を受けられる。専門の講師が材料の使い方、施工のコツをレクチャー。
店内中央にあるDIYコーナー。
壁紙を貼ったり塗装したり講習を受けられる
もちろん、自分では無理だという人ならば専門家に頼むことも可能。また、プロと一緒に改修するというメニューさえある。例えば、壁に珪藻土を塗る場合、自分でやるなら講習代金の3500円と商品代。これをプロに頼むと、8万9800円と商品代。プロと一緒に改修するのであれば、5000円引きの8万4800円となる。
同社のリフォーム事業がユニークなのは、自分でDIYできるものならば、プロに頼まずにセルフで行うことを推奨している点だ。普通ならば工事まで請け負いたいのがリフォーム店だが、同社では安く済ませたい、自分で楽しみたいという人を応援するというコンセプトになっている。
営業本部本部長室室長の高阪雅晴氏はその理由をこう話す。
「リフォームを大ごとにとらえてほしくない。そのためにはまず部屋のDIY方法をお伝えして慣れてもらってから、リフォームにつながると考えています」
DIY、プロに頼む、プロと一緒に施工する、という3つの料金表がある
「DIY・リペア」商材の販売コーナーも充実。ここには120カテゴリ、5万点近くの商品が買える。例えば簡単に壁に棚を作れるキットをサンプル例とともに販売していたり、壊れた網戸を直すための材料や工具などが売られている。さらにDIYする場がない人には、2時間1000円で利用できる工房も貸し出す。
DIY商材の小売コーナーも

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