年1万4000件の調査実績生かす
三井ホームグループの住宅診断専門会社がエンド向けインスペクション事業に乗り出した。企業名は三井ホームテクノス(東京都新宿区)。同社はこれまで、三井ホームの新築戸建てを中心に年間1万4000件の住宅診断を実施。そこで培ったノウハウを武器に一般へのサービス拡大を図る。
最新機器を使って劣化箇所を可視化
同社のインスペクションの最大の特徴は、最新機器を使った劣化箇所の可視化。屋根、軒下など一般的なインスペクション事業者なら目視で済ませる箇所も、機材を用いて画像や映像にしている。
例えば塗装の剥がれや瓦の破損安堵が気になる屋根では、最大9メートルの高さまで伸びるポールカメラを使って撮影する。国土交通省の策定したインスペクションガイドラインに沿って行うならば、屋根は「現場で足場等を組むことなく、歩行その他の通常の手段により移動できる範囲」で検査する。つまり一般的には遠くから目視をする形になる。しかし同社は、より厳格に屋根の上から調査している。「屋根の劣化は下からのぞいても分からないことが多いです。住宅の劣化を洗い出すことが目的ならば当然上からのぞくべきで、依頼主のためにもなりますよね」(調査部・インスペクション推進室米山典男室長)

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