太陽光受注高、ピーク時から約200億円減
積水化学工業(東京都港区)のリフォーム事業が苦戦している。中でも2012年度のピーク時には273億円あった太陽光発電システムの受注高が16年度には約200億円減の69億円にまで落ち込む見通し。リフォーム戦略の大幅見直しを迫られている。
リフォーム事業の商材別受注高の推移
積水化学工業はセキスイハイムなどの既存顧客へのリフォーム提案で売り上げを拡大してきた。13年度には1063億円という過去最高の受注高を記録したが、以降3期連続で減少。16年度は954億円になる見通しだ。営業利益も3期連続で下がり、76億円を見込む。
不振の背景にあるのは同社がソーラー事業と呼ぶ「太陽光発電システム」部門。住宅カンパニープレジデントの関口俊一氏は「リフォームはまだ消費増税のショックから立ち直れていない。そしてFIT問題もある」と不振の理由を分析。FIT問題と指摘するの
は、度重なる電力の固定買い取り価格の引き下げによる消費意欲の減退。さらに相次ぐ新規参入による競争激化だ。

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