・ユアサクオビスが、ITツールを駆使して時間外労働をほぼ0に改善
・協力会社との打ち合わせに出向くことをなくし、50日分の業務削減
・業務効率化により空いた時間を若手育成に、新しい事業に着手も
若手育成の時間確保も可能に
建築業界における働き方改革が注目される中、ITツールを駆使して時間外労働をほぼゼロにまで改善した会社がある。ユアサ商事グループの施工会社、ユアサクオビス(東京都千代田区)だ。大型マンションのインターフォン改修工事において情報共有システムを導入。業務効率化に成功した同社アメニティ・クリエイト部の田崎賢二部長らに話を聞いた。
IT導入で業務を効率化したユアサクオビスのアメニティ・クリエイト部。
左から鳥羽課長、田崎部長、鈴木主任。
時間外労働を改善
「今までは協力会社さんとの事前打ち合わせに、50世帯のマンション1物件当たり半日はかかっていたが、システム導入後は打ち合わせに出向くことがほぼなくなった。年間100棟強の工事に入るので、100棟×半日=50日分の業務を削減できました」と話すのは、同部の鈴木勇貴主任だ。
同部は、マンションを中心としたインターフォンの改修工事に特化した業務を担当している。田崎部長によると、品質を重視する管理会社からのリピート受注により、5年ほど前から受注が急増。実務を担当する鳥羽理恵課長と鈴木主任は、物件ごとの打ち合わせや資料作りに忙殺され、時間外労働が常態化していたという。

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