千葉県で畳の製造と総合リフォーム事業を行う備後屋(千葉県市川市)は、従来、主に畳工場として利用していた成田営業所で住宅リフォーム事業を開始する。9月に営業店化し、今期は決算の来年2月まで月に600~700万円の売り上げを計画している。
成田営業所では従来の畳事業でつながりがあった約800件のOB客を中心として提案を行う予定。既に2012年3月から営業マン1名が現地に入り、顧客に対するヒアリングを行っている。
「市川市では畳やクロスなどの内装提案が多いですが、成田市は戸建て住宅が多い地域なので、内装の提案にプラスして外回りの提案も行っていきます」(古志智宏社長)
提案商材としては太陽光発電、太陽熱温水器、遮熱塗料をメーンに考えており、ヒアリング段階では遮熱塗料の評判が高い。2012年9月からはスタッフ2名を追加し、3名体制で営業を行う予定だ。
「市川の方はリフォーム売り上げの6~7割が賃貸住宅の管理会社を通じ、賃貸住宅の原状回復を行う法人契約ですが、成田市では法人4割、エンドユーザー6割ほどの受注割合を想定しています」(古志社長)
同社の前期売り上げは12億8000万円。そのうちリフォーム売り上げは8億2000万円であった。最近は多能工としての自社職人が育ちつつあり、良質な施工体制の確立につながっている。
そのためリピートや紹介が増え、リフォーム売り上げは前年度比5%増となった。「今後、売り上げに占めるエンドユーザーからの受注割合を毎年5~10%増加させていきたい」と古志社長は話す。

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