リファイン学園駅前店、同西和店を展開するリビングショップ(奈良県奈良市)では今年、ホームページ経由での新規客の取り込みに注力している。以前からキッチンリフォームや外壁塗装リフォームなどのメニューを取り揃えるが、今年に入ってからWeb限定の「まるごとリフォーム水回り3点セット」138万円(工事費込、税込)を追加した。こうしたメニューは従来、新聞の折り込みチラシで展開していたが、「コストがかかる上に、反響率は0.0いくつの世界だった」(石原新市郎社長)ため、現在ではほとんどチラシを入れていないという。

▲毎年、新春とお盆の時期にリフォーム祭りも開催する
ホームページのメニューを拡充してから、ネットによる問い合わせは月20件程度に増え、そのうちの約3分の1で契約が取れるようになった。石原社長によると、給湯器などのアイテムは他社との価格比較をした上で問い合わせが来るために契約率が高く、一方で現地調査をしなければ見積もりの取れない外壁塗装などは相見積もりで契約を逃すケースもあるという。
「Web経由のお客さんは性能などについても本当によく勉強しているし、価格にも相当シビア。なので、価格面での努力も相当しなければ戦えません」(石原社長)
一方で、同社のOB客の受注率は65~75%と高い。これについてOB比率が高いのはわが社の誇りですが、いつまでもそればかりに頼ってはいられません。OB客の高齢化が進めば、例えばコンロは入れ替えてくれるかもしれないが、システムキッチンは入れてくれない。給湯器は交換しても、ユニットバスにはしてくれません。OBからの受注件数はそのままに、新規客の比率を上げ、半々にまで持って行くのが近い将来の目標です」とも話している。

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