塗装に強いリフォーム専業店トーシンリフォーム(神奈川県相模原市)の今期売上高は前年度比約20%増となる9000万円に達する見込みだ。その要因はOB向けに配布しているニュースレターによって、リピート受注を増やしているためだ。
自社チラシにグルメ情報も盛り込む
ニュースレターのタイトルは「塗人通信(ぬりんちゅつうしん)」。OB客に300枚配布しており、頻度は3ヵ月に1回。15号となる今年の秋号では「激旨ランチ 食べある日記」で、相模原市にある和食料理屋を紹介している他、中古なら100円で買える本を紹介する「古本探求」のコーナーでは、安部公房の「砂の女」を取り上げている。A4用紙1枚にまとめられたこれらの内容は、田中徹正社長一人で制作している。
「狙いはOB客に長く名前を覚えてもらうこと。施工単価が比較的高い中高年の方をターゲットにしているので、グルメ情報や小説紹介など、その世代の方々に喜んでもらえそうな内容にしています。現在の問い合わせ数は月20件程度で、配布を開始した3年前と比べてOB客からのものは約4倍になりました」(田中社長)
ニュースレターの制作を3年間続けられてきたのは、自分も楽しみながら作ってきたからだと田中社長は話す。今年の夏号から始めたお取り寄せグルメのコーナーのために、実際に試食することが最近の一番の楽しみになっているそうだ。
同社の前期売上高は約7500万円。受注数は月10件から15件で、塗装の平均単価は100万円前後。従業員は7名。

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