5月17日号で現調は「オーディション」であり、「マナー」が必要とされることをお伝えした。今回は、現場調査で欠かせない「ツール」について、越光氏の見解を元にリポートする。近年、デジタル機器の発達により、大きく業務効率化を図ることが可能になった。一方、デジタルにも弱点はあり、それをアナログツールで補うことが必要だ。「デジタルとアナログの兼用」こそが、現調を成功させるためのカギとなる。
【リポート/編集長 金子裕介・芦原拓】
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GRiMZ(神奈川県横浜市)
越光雅也 代表
《プロフィール》
住友不動産のリフォーム事業に従事し、営業マンとして全国売り上げ1位を2度獲得。その後、リフォーム経営コンサルタントに。現在は「パーフェクト・リフォーム・プロジェクト」という業者向けの営業・施工管理教育を行っている。
月額33万円(税込)~。詳細は「GRiMZ」HPにて。
Q.写真撮影を効率化する方法は
A.360度カメラ、スマホを使い分ける
越光氏は、現調時に欠かせないツールとして「デジタルツール三種の神器」を挙げる。1つ目は360度カメラ、2つ目はスマートフォン、そして3つ目はデジタルスケールだ。この3つをワンセットにして、営業マン一人ずつにもたせる。
一度の撮影で全体が写せる360度カメラ。左下の写真のように持ち手が映り込むことを避けるため三脚を利用する。また、上の写真のようにピンポイント撮影には不向きなため、既設品番などはスマホ撮影も併用したい
360度カメラの利点は、効率の良さ。「バスルームなら1枚で充分、リビングでも左右それぞれ1枚ずつ」(越光氏)といった具合だ。
360度カメラを使う際は、必ず専用の三脚の使用を求める。手持ちの場合、持ち手が映り込んでしまうからだ。
360度カメラにも弱点はある。ピンポイントの撮影はできないこと。フラッシュ機能が弱い、または付いていないため、暗くて狭い場所の撮影には不向きなことだ。
そこで重宝されるのが、スマートフォンだ。
スマートフォンで撮影すべきなのは、既設品番などだ。例えば給湯器、レンジフード、コンロなどは、品番の文字数が多い。1文字違うだけで、商品が変わってしまうケースがある。「手書きメモによる間違いを防ぐためにも、ピンポイント撮影を推奨します」
×NG例×
・手持ちで360度カメラを使用する
・既設品番を撮影せずにメモ書きする
Q.測定ツールは何を使う?

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