電話等で事業の今後をアドバイス
廃業支援センターを運営するリスタートスタイル(東京都中央区)は5月18日、経営難に直面している住宅建設事業者向けに「ウッドショック相談窓口」を開設した。
木材価格の高騰により、日本の中小住宅建設事業者・工務店は木材の入手が困難な状況となり、着工が遅れ、資金繰りに窮する経営者が出ている。こうした問題を抱える事業者へ適切な経営判断ができるようアドバイスをし、サポートを行うのが「ウッドショック相談窓口」だ。同社独自のネットワークで、住宅建設業に強い弁護士や会計士の紹介を行うなど、問題解決に向けてのスキーム作りをしていく。相談は無料で電話、オンラインでも可能だ。
先の見えない状況の中「どうしていいのか分からない」という相談がすでに寄せられている。現状をしっかりとヒアリングして、会社を続けていきたいのか、それとも閉じることに気持ちが向いているのか確認をし、経営者がどのようにすれば生き残れるかにフォーカスして支援をしている。
同社は「廃業支援」を事業の柱としつつも、M&Aや後継者探しによる事業継続の道も支援する。「廃業や事業承継の問題による経済損失は、約22兆円といわれています。開業経験者が形を変えて会社を継続する、別の地域で再出発するなど、生き残り方を模索し現状を変えれば新しい産業が生まれる可能性がある」と西澤佳男社長。
今後は建築・建設という家に関わる部分、食に関わる部分、製造業の3つの柱で展開し、業種に特化したセミナーの開催も計画していく。

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