リフォーム業界の実態を明らかにする企画。今回のテーマは「プランニング」の2回目。各社どのようにプランニングをしているのか、6社に調査した。
ヴィリオ
物件ごとにテーマを設定、テイストに沿った空間づくりを
テーマは「パリのブティック」。ビビッドピンクの大きなアーチが存在感を放つ
デザイン性の高いリノベーションを強みとするのがヴィリオ(福岡県北九州市)だ。同社は第2回「全国理想の住まいコンテスト」1000万円以下リフォーム部門特別賞、「リショップナビグッドリフォームコンテスト」の屋内リフォームフル(500万円以上)部門グランプリ受賞、第7回リノベーション・オブ・ザ・イヤー1000万円未満、無差別級ノミネート、第5回福岡県木造・木質化建築賞奨励賞を受賞するなどの実績を持つ。
同社のプラン作成のこだわりは物件ごとにテーマを設定すること。そのテーマに沿って空間を作り上げていく。「○○系」だと漠然としているため、施主が好きなテイストの写真などを持ってくることが最も望ましいと寺井智彦社長は話す。例えば施主が10点写真を持ってきた中で最も多いテイストが一番好みのテイストだと判断する。「それを踏まえて、家族構成やライフスタイルなどに合わせた間取りや動線などを考えていきます」
築34年のマンションのリノベーションでは、テーマを「パリのブティック」に設定した。リビングにはビビッドピンクの大きなアーチが存在感を放つ。内側にはラグジュアリー感のあるウィリアム・モリスの手掛けたテキスタイルを用いた壁紙を貼り、間接照明が降り注ぐステージを作り上げている。また、ヨーロッパの街並みのようなふんだんにモールディングを施した腰壁や、さわやかなブルーのストライプの壁面が「パリのブティック」を演出。室内に外開きの小窓を設置したり、シャンデリアを家具装飾の一部として取り入れたりと非日常的な演出にこだわった。

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