なかなか終わりが見えないコロナ禍。密を回避するため、社員同士の交流が減っている企業も少なくない。バラバラになりがちなチームに共通の目的を持たせる経営理念の重要性は高まっている。各社がどういった理念を掲げ、どのように社員に浸透させているのかをリポートする。
【リポート/編集部 堀口泰生】
健康住宅が社員に配布する冊子「K-J HEART」
物心の幸せを追求
新築とリフォーム事業を手掛ける健康住宅(福岡県福岡市)は経営理念の共有に力を入れている一社だ。工夫の1つが「K-J HEART」という60ページほどの冊子を社員に配布していること。理念は、「『正道を行く』私たちは『お客様への感動の提供』を経営の機軸とし社員全員で『物心両面の幸せ』を追求します」だ。
物心の「物」は物質的な幸せという意味。良い給料や福利厚生といった目に見えるもの。
「心」は精神的な幸せという意味で、健全な会社に身を置けば、健全な価値観が身に付けることができ、成長できるということを意味している。
「経営理念の浸透とは、社員が内容をそらで覚えているということではありません。理念の意味をしっかり理解し、実行しているかということが大切です」と畑中直社長は話す。

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