コロナ禍で巣ごもり需要が高まる中で、自宅の庭や外構を見直す需要が高まっている。内装や水回り系のリフォームを中心とする会社も、ガーデン、エクステリア提案を強化する事業者が増えてきた。同業他社との差別化を図れることに成功して受注率が高まったり、単価上昇につなげるケースも出てきている。
Case1 孝和建設
「カーテンなし」でもプライベート確保
外構+内装デザインで3000万円リノベ受注
『家』と『庭』の設計事務所」をキャッチコピーに、内装+エクステリアのリフォームを同時提案。他社との差別化を実現して高額案件を次々に受注する会社がある。孝和建設(佐賀県唐津市・年商10億円)だ。単価2500万円超の新築を年30棟ほど手がける工務店だっだが、2年前からリノベーション事業に進出し、平均単価1000万円以上の工事を9棟受注している。前期はわずか1棟だった高額受注を後押しするのが、エクステリアの提案だ。
「設計士がお庭も含めて家全体のデザインを提案する、という会社は少ない。受注できるポイントは『目隠し』です」と同社リフォーム事業の責任者である松尾直人氏。
「目隠し」とは、周囲から住宅の内部への目線を遮断すること。消費者は内装リフォームでリビングの窓を広くしたいという希望を持つが、カーテンなしでは外から内部が丸見えになってしまう。そこで庭の樹木の位置やフェンスの配置を変える設計を提案。周囲の視線を気にせず、かつ開放的な窓により光溢れるリビング空間を実現する。
「カーテンをしなくても外から見られず、プライベートを確保できるデザインを提案すると、そういう方法があるのかと驚かれます。例えば周囲をフェンスで囲っても、隣の家の2階から家が覗ける状況になっていれば、テラスにタープをつけることで解決します」
プランニングシートの一例。樹木をデザイン、機能の両面で効果的に配置。側面図と平面図で可視化することが受注を後押しする
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