建設業の労働力不足を解消
建設業界の人材不足と高齢化という問題に対して、年々増加している高度外国人材に特化した人材紹介事業を展開しているのがビーバーズ(東京都中央区)だ。
技能実習生と高度外国人材の違い
企業からの依頼が入り次第、人材をリサーチ。条件にマッチする高度外国人材、主にベトナム人を紹介する。技能実習生と比較すると、高度外国人材は期間の定めがなく、長期雇用が可能。大学卒業が必須条件で、日本語力が高い。家族と帯同できるため定着率も高い。
山本大輔社長は「技能実習生は3~5年で母国に戻らなければならず、短期の労働力不足を補うだけです。企業の10年後20年後を盛り上げていく人材を長期目線で育成していくため、日本の伝統的技術を継承していくためにも高度外国人材を採用するのは人材不足を解決する1つの選択肢になるのでは」と話す。
ビーバーズフリーランスの構図
2024年、建設業界は法律改正による働き方改革への着手が必要となる。時間外労働の規制が適用される中で、長時間労働や人材不足が課題となる可能性が高い。同社ではこれらの問題解決に向け、従業員の業務負担が軽減され、完全週休2日制が導入できる体制づくりのサポート、また新しい働き方である「フリーランス」を提唱する事で業界の構造改革に取り組むために「ビーバーズフリーランス」を立ち上げた。同サービスは現場ごとプロジェクトごとに活用できる即戦力人材を紹介。紹介するのは専門性が高い施工管理や設計などの技術者だ。ミスマッチがあった際は、別の人材を紹介するスキームを組んでいる。
「建設業界の人手不足解消につながる選択肢を広めていきます。中小企業の建設会社のオーナー1人1人に直接伝えていきたいと考えます」(山本社長)
山本大輔 社長

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/23更新)
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)1面
-
1653号(2025/06/16発行)10面