2023年、EC市場はますます盛んになることが予測される。リフォームECの旗頭として注目を集めるのが、2年前に上場を果たした交換できるくん(東京都渋谷区・年商48億円)だ。いかに事業を拡大させてきたか。そこには徹底した現場主義があった。
設備交換に特化生産性を追求
交換できるくんが成長できた理由。それは、リフォーム業界の常識をことごとく覆してきたことにつきる。そのひとつは、いわゆる営業マンを置かないことだ。彼らが現場調査に行ってプランを出すこともない。
ビジネスモデルは次の通り。まず消費者はECサイト「交換できるくん」で、ガスコンロや給湯器、トイレなど住設機器を選択。例えば「トイレ」の項目をクリックすると、次の画面でパナソニック、LIXIL、TOTOの3商品が施工費込みの金額で表示される。
そのうちのひとつを選ぶと、次は消費者が現状のトイレの寸法を入力したり写真を添付する画面へ。必要項目を埋め「見積もり依頼ボタン」をクリックすると、同社にその情報が送信される。同社担当者は寸法や写真をもとに、最終的な見積書をメールで消費者に送る。消費者がメール文面にある「注文する」ボタンをクリックすれば、受注完了だ。

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