家具、福祉用具、仏檀・墓石の販売、建築設計施工を行っている仙台屋(愛知県東海市)は、昨年6月から介護リフォームを本格化。約1年間で知多半島エリアを中心に、70件ほど介護リフォームを受注した。
リフォーム提案時に福祉用具レンタルの提案も行い、契約につなげている。
玄関を模した展示ブース
同社は、介護保険制度が始まった2000年にケアサポート事業部を設立し、福祉用具のレンタル、販売を開始。本格的に介護リフォームに対応するため、昨年6月に本店と半田店に相談窓口を開設した。この2店舗ではもともとダイニングセットなどの家具を販売しており、地域の常連客が多い。既存顧客に介護リフォーム窓口を認知させ、気軽に相談してもらう戦略だ。
店内には玄関やトイレ、浴室、寝室など住宅を模した体験ブースを展示。寝室とトイレが隣り合うブースには、レンタル介護ベッドや手すりを設置するなど、具体的な生活をイメージできる空間となっている。
現地調査時には、福祉用具レンタルと介護リフォームをセットにした価格表を提示。玄関やトイレなど、場所別に想定される組み合わせを50通り用意している。顧客に大まかな金額を把握してもらうことで安心感を提供し、成約につなげている。
ケアサポート事業部の近藤資明氏は「住宅改修でフォローしきれない細かな部分を福祉用具で補うことが、お客様のためになっていると感じています」と語る。
受注金額は9割が介護保険の支給限度である18万円以内。同社の2022年12月期の売上高は15億円。福祉用具のレンタル、介護リフォームを含めたケアサポート事業部の売り上げが1億円となる。
ケアサポート事業部 近藤資明氏

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