イーグランド(東京都千代田区)は、中古マンション・戸建ての買取再販ビジネスで年間865戸販売している。売上は257億円。競合の少ないエリアで物件を仕入れる戦略で原価を低減。販売価格を平均2425万円に抑えながら、20%弱の粗利率を実現している。近年は収益物件や、リゾート物件の再生にも取り組み始めた。
全国5拠点展開
リゾート物件の買取再販を新たに開始した。プール付き物件などこだわった改修を行う
同社は1989年に設立し中古マンションや戸建て住宅を仕入れ、リフォームを施して販売する中古住宅再生を主事業としている。東京、横浜、札幌、大阪、名古屋の全国5拠点で年間865戸の販売を手掛けている。うち、マンション707戸、戸建て158戸の成約実績だ。購入者は一次取得の若い層から高齢者層まで年収500万円未満が約4割を占める。
2023年3月期の連結売上高は前年同期比10%増の257億円。営業利益は同3%増の26億円の増収増益。
同社の仕入れは不動産会社からが約8割、競売ルートが約2割。扱う物件は東京都なら仕入れ競争が激しい23区内より都下を選ぶなどし、価格競争に陥らない戦略を徹底している。さらに全体の2割強は仕入れ競合の少ない戸建てを扱っている。「人気のある都心の良い立地の物件では競合も多く、粗利が取れない。当社は想定している粗利があり、そこから案件ごとに逆算して仕入れをしています」(江口久社長)

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