団地再生事業協同組合、築52年の団地で内覧会開催 コンセプトは「スイートルーム」

団地再生事業協同組合（東京都港区）は、神奈川県横浜市にある築52年の三ツ星団地でプロジェクト第12弾のリノベーション物件の内覧会を開催した。開催したのは4月29日と30日の2日間。

特徴は備え付けのバーカウンターと対面キッチン

備え付けのバーカウンター。右には空間を緩やかに仕切るアイアンでデザインした建具

物件の特徴は3つ。1つ目はダイニングキッチンの中央に設置した備え付けのバーカウンター。窓の外には桜並木があるので、このバーカウンターに座りながら季節の移り変わりを感じることができる。2つ目は住み手によって用途を変更できる約5帖の洋室。この部屋はハンガーパイプと可動棚が設置されているので支度部屋として使うことができる。また、洗濯機置き場があるので、家事室としても利用できる。さらに、可動棚を移動させて机として利用ができるため、仕事部屋として使うこともできる。3つ目はアイアンでデザインしたガラスの建具。これは、リビング兼ベッドルームとダイニングキッチンの間の扉に設置。部屋を緩やかに仕切っている。

物件のコンセプトは、「DANCHI-SUITE」。ターゲットである単身女性が仕事をして、帰宅後、ホテルのスイートルームに帰ってくるようなリラックスができる空間にした。

販売価格は1850万円。リノベーション費用は約1000万円。仕入れ価格は約500万円だ。工事期間は1カ月半。内覧会を行った目的は、団地がリノベーションで大きく変化することを伝えたいから。集客はウェブサイトと団地全戸にチラシを配布し、約100人が来場した。