暖冬の予想もある今年の冬だが、空気の乾燥は避けられないシーズンだ。室内で適度な湿気を保ちながら、いかに心地よく過ごせるか。壁材の果たす役割に注目した。
クローズアップ建材 室内空気 環境改善
珪藻土や漆喰などの壁材は調湿効果が高い。
珪藻土には目に見えない無数の穴が開いていて、室内の湿気を吸ったり吐いたりすることで効果を発揮する。時折窓を開けて換気することで外の湿気を取り込めば、室内を適度な湿度に保つことが可能だ。漆喰は吸放湿効果に優れており、結露やシックハウス症候群を引き起こすカビ・ダニの繁殖を防ぐ。
また、強アルカリ性成分によって消臭機能もある。室内の空気環境を改善するアイテムとしては壁材に施工することで抗菌効果などを発揮する光触媒なども有効だ。
呼吸して室内を潤してくれる「生きている壁材」は、われわれ人間とともに快適な住まいを形作る伴侶のような存在になりうる。
調湿や消臭、抗菌といった、体感的に気になりがちな要素を整える役割を果たしながら、見た目や触感などの意匠面でも落ち着きや趣がある自然素材の壁材を取り入れて、持続可能な冬対策を施すのもおすすめだ。
- 光いらずの銀イオンで抗菌消臭
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銀イオンの配合により、光がなければ消臭・抗菌効果を発揮し、光が当たれば光触媒とダブルで、抗菌と消臭、抗アレルゲンと抗ウイルスを発揮するハイブリッド酸化チタン溶液。従来の酸化チタンと違い、施工する素材を変化させずにコーティングが可能で、繊維や樹脂、ガラスなど多くの箇所で施工できる。

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