建築設計に心理学や脳科学の知見を生かす独自のメソッドを開発し、普及に努める空間デザイン心理学協会(千葉県柏市)。建築士でもあり同協会の代表でもある高原美由紀氏がノウハウのエッセンスをまとめた書籍「ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則」が注目を集めている。顧客満足度の高い提案のコツとは何か、高原氏は「深層ニーズ」が鍵だと語る。
心理学や脳科学を設計に活用
心理学を設計に
椅子を変えたいという要望を深くヒアリングしていくと、一人で過ごせる場所と家族と会話がしやすい家が欲しいことがわかった
現役の一級建築士として30年以上空間デザインに携わり、大学や企業向けセミナーの講師としても活躍する高原氏。2019年、自身の経験をもとに「空間デザイン心理学協会」を創設し、幅広い対象に講座を開設している。著書「ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則」も好評だ。
少し耳慣れない用語、「空間デザイン心理学」。高原氏はこう解説する。「たとえば、明るい場所には自然と惹かれ、暗くて汚い場所は避けたくなる。そのように、環境が人間に及ぼす影響を心理学や脳科学、行動学などを通じて科学的に解明し、体系化しました」
そのような学問を取り入れた独自のヒアリング手法やプランニング術を考案し、協会を通じてそのノウハウを広めている。
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