飯田グループは今秋からリフォームと中古住宅事業に本格参入する。同グループはこれまで、ほとんどリフォーム事業に取り組んでいなかったが、11月の経営統合を契機に新事業として展開する方針を決めた。住宅供給最大手企業の誕生と共に、新たな市場でのシェア獲得に乗り出す。
新事業開始に先立ち、飯田グループである一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホームの6社はこのほど経営統合の契約書を締結した。
今回の経営統合は、競争が激化する市場環境下で、資金調達コストや資材調達コストの削減、競争力の強化が目的。合算した売上高は7800億円に及び、業界トップクラスとなる。
また、住宅供給数は約2万6000棟と最大手に躍り出る。今後、分譲住宅商品の統一化は行わないが、成長分野である中古住宅のリフォームや海外分野に注力し、新たな柱を構築する考えだ。各社のこれまでの住宅供給数を累計すると、20万戸以上のストックがあり、潜在需要としては高い。
今後の予定としては7月~8月にかけて行われる各社の統合承認の定時株主総会を経て、11月の統合を迎える予定だ。

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