ショッピングセンターでイベントを行い、年間工事件数の8割を受注する企業がある。外装工事専門会社の菅野建装(千葉県八千代市)だ。
同社は近隣のショッピングセンターで1開催2日間、年間で10度開催する。1開催平均で7、8組集客し、4、5組程度から受注できている。イベントでは、遮熱や光触媒などの付加価値性の高い塗料の性能紹介展示と菅野雅樹社長による相談コーナーを開く。ほぼ毎月の開催のため、以前買い物に訪れた客が家の図面を持って相談に訪れるという。
「ショッピングセンターで開催する理由は2点です。これまで関心のなかった人たちに対して新しい塗装というものに関心を持ってもらおうという点と、気軽に相談していただける点です」(菅野社長)
セミナーと違い、マンツーマンで相談者の知りたいことに応じることができるメリットがあると菅野社長は考える。
「セミナーは1人の先生と多数の生徒の関係になりがち。ショッピングセンターでの相談コーナーでは細かい疑問にも答えて納得していただくことができますので、塗料のグレードを下げることなども少なく、工事単価も下げずに受注できています」(同社長)
ショッピングセンターの開催費用は2日間の会場費で10万円、告知チラシなどの諸経費込みで約20万円かかるものの、受注件数から「費用対効果は高い」と菅野社長は見ている。同社の平均受注単価は120万~150万円。

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