選考中の様子。学生が真剣に料理を作り、その過程を基に評価する
新築やリフォームを手掛けるウスクラ建設(東京都江東区)は、新卒採用に取り組んでいる。社員が10名ほどだった4年前から開始し、今は毎年5名前後の新卒社員が入社、正社員20名、パート含め26名まで拡大した。さらに、年2回の自社イベントの開催と、地元のお祭りへの出展で認知度拡大を強化する。
地元向けイベントで認知度拡大
最終選考は食事作り
同社は1883年創立の住宅会社で、江東区を中心に注文住宅やリフォームを提供する。商圏は新築なら車で30分以内、リフォームなら同15分圏内。前期の会社売上高は約5億円で、新築は約2億円、リフォームは2億円代半ばから3億円だ。新築の平均単価は約5000万円で、リフォームは1万円から1000万円超えまで幅広く対応する。2011年に、現在の薄倉雄一郎社長が5代目として就任した。
同社は現在、新卒採用に力を入れている。社員が10名ほどだった4年前から開始し、今は毎年5名前後の新卒社員が入社、正社員20名、パート含め26名まで拡大。新卒採用前と比較して、会社の売上高は2億円前後から5億円に、リフォームも1億円未満から今は安定して3億円前後を売り上げている。
ユニークなのが、採用方法だ。同社では会社説明会から始まり、グループワーク、役員面接を経て、最終選考では「食事作り」が課される。内容は、最終面接に来た人全員がいくつかのグループに分かれ、何人分かのランチセットを作るというもの。食材はもともと用意しているものだけでもよく、追加で購入してもよい。チラシも作成し、販売する際のPR案も考える。作る食事はハンバーグランチ、BBQ、カレーライスと毎年違う。

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