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職人学校クラフツメンスクール初講座、「素晴らしい結果」

職人学校クラフツメンスクール初講座、「素晴らしい結果」 

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 職人技能養成学校のクラフツメンスクール(神奈川県横浜市)は7月28日、横浜市のホテルで第1回活動報告会を開催した。当日は約80人が参加。仲本純代表理事は「素晴らしい結果」と初年度の成果を話した。

11人の生徒が参加
11人の生徒が参加

 同スクールは、2014年に設立した職人育成学校。建築業界に次世代の技術と人材をつなぐため、若手の職人の育成を行う。技術はもちろんのこと、職人としての仕事の意義ややりがいも訴求するプログラムを組んでいる。

 冒頭、仲本代表理事は初年度の活動について次のように挨拶した。

 「素晴らしい若者が世の中にたくさんいて、僕たちを支えてくれる準備、意思があることがよく分かりました。11人参加した本講座で現在、離職した人は1人。正直我々の業界で1人しかやめていないのは奇跡的な数字です。クラフツメンスクールの成果かは分かりませんが、人材育成に真面目な会社が生徒を送ってくれた。だから離職が収まっているのではないかと思います」

 その後は、来賓の挨拶を挟み、4月6~10日までの基礎講座、4月20~24日の実務講座、合計10日間にわたり行われた第1回講座の報告が行われた。第1回講座は、サイディング施工の職人を目指す新人が対象。

 基礎講座では、建築家の丸谷博男理事による建築の基礎知識を学ぶ座学やサイディング工事の手順を実習により行った。また、実務講座では、基礎講座で学んだ知識や技術をグループワークで実際の施工の流れに沿って実践。しっかりとした技術を身に付けることを目的にしている。

 安達智理事は参加したメンバーについて「向上心があり、11人全員が覚えようとする力が強かったです。想像以上のスキルアップでした」と話す。実際、10日間終了時には、ほぼサイディング施工ができるレベルまで技術の向上が見込まれた。

 会場には第1回講座卒業生11人のうち8人が参加。「任せておけば大丈夫といわれるような番頭になりたい」「ゼロから家を作るのはすばらしい。大変だけど、できたときの達成感は大きい」など前向きな意見が聞かれた。

 今後は、9月からベトナム研修生向けのサイディング実務者養成講座、10月には屋根管理者養成講座、サイディング技術者養成短期講座(5日間)などを予定している。

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