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新たなリノベワンストップモデル
6人のスタッフで、中古リノベーションワンストップ事業を年間40件受注しているのが、スタイル&デコ(東京都渋谷区)。「暮らしのコンサルタント」としてじっくりとユーザーに向かい合う姿勢で、30代前後の若い世代から支持を集めている。不動産仲介とリノベ設計を組み合わせたビジネスモデルを、谷島(やじま)香奈子社長に聞いた。
同社の施工事例。ホームページでは施主とのエピソード付きで、多数の事例を紹介する
施工店はコンペで決める
谷島社長は化粧品関連会社で働いていた経験を生かし、暮らし方の提案まで踏み込んだ住宅会社をつくりたいと考え、2006年に「スタイル&デコ」を立ち上げた。
同社が提供するのは、中古マンションの仲介と、リノベーションの設計。家探しとリノベを一社で行う、いわゆる「中古リノベワンストップ」と呼ばれるビジネスモデルだが、他社と異なり、施工はほとんど請け負わない。言わば、「不動産仲介もしてくれる設計会社」という位置付けだ。なぜこのようなスタイルを取っているのか。
「暮らし提案の専門家として、価格の妥当性、中立性を保つためです。お客様が100人いれば、そのご要望はまったく違います。当社ではリノベプランに合わせて、例えば家具を作るのがうまい工務店、アイアンが得意な工務店といった形で複数の会社に見積もりを取り、コンペ形式で施工会社を決定しています」(谷島社長)
施工会社は施主が自分で探す、もしくは知り合いの工務店に頼むこともできるが、多くの場合、同社から工務店を紹介する。施工まで一緒に行うリノベワンストップ会社と比べると、完工までに時間がかかるものの、施主の満足度は高いと、谷島社長は語る。
スタッフは不動産+建築のプロ
同社では、基本的に一人のスタッフが、施主の家探しから打ち合わせ、設計まですべてを行う。全員が建築関連の学校を卒業し、家づくりのバッグボーンを持っているため、「改修しやすい」という観点で、中古マンションを紹介することができる。また仲介時には、今後の長期修繕計画なども確認し、住んだ後の資金計画についてもアドバイスする。

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