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借り手の付かなくなった物流倉庫をオフィスや飲食店などにリノベーションしているのが、リソーコ(東京都港区)。グループ会社で倉庫の管理・仲介を行うイーソーコと連携し、これまで多数の倉庫改修を手掛けている。今年4月にコワーキングスペースを企画・運営するツクルバ(東京都目黒区)の設計・企画の下、東京・品川にオフィス「コーバ・リソーコ品川」をオープンした。倉庫の新しい活用方法を取材した。
ショールームを兼ねたオフィスの1例。広いスペースがあるからこその活用方法
共有部であるラウンジ/スタジオ。予約すれば、簡単なミーティングや作業ができる
必要とするだけ壁をつくる
JR品川駅から徒歩14分。品川ふ頭の手前に、「コーバ・リソーコ品川」のある第2東運ビルは位置する。築約50年、元はアパレル関連の物流倉庫として使われており、床には埃の巻き上げを防ぐ緑のリノリウムが広がる。しかし数年前からほとんど利用されていな状況にあったため、オーナーが同社に相談。これまで複数のオフィス改修を手掛けたこともあり、同ビル4階、約800平米のスペースをオフィスとして再生することとなった。
同物件の利点は、自由度と拡張性の高さにある。ここには通常のオフィス向け物件のように、部屋を間仕切る壁はまだ存在していない。入居者が希望するスペースに合わせて壁を設置し、電気配線なども後付けで行う。部屋の区分分けはある程度決まっているものの、入居者が借りたいスペースだけ借りられる、新たなオフィスレンタルの形となっている。
また通常、人や物が増えてオフィスが手狭になれば引っ越さざるを得ないが、ここではスペースのある限り壁を伸ばし、占有部を拡張することができる。伸び盛りで、今後スタッフが増えそうなスタートアップ企業には嬉しい仕様だ。
家賃は27平米で月10万円。入居対象者は限定していないものの、広くて安い、既存の間取りに捕らわれないことに着目し、IoT機器をつくるものづくり企業やオフィス兼ショールームとして活用したいような家具・インテリア販売会社などを想定している。
オフィスは石膏ボードとケイカル板の壁でつくる
オーダーは「緑の床生かして」
同オフィスのデザインを手掛けた、ツクルバの奥澤菜採マネージャーは、「チャレンジしがいのある案件だった」と振り返る。

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