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フルオーダーメードの家づくり
戸建てを中心に、中古住宅のリノベーションを年間30~40件受注しているG-FLAT(ジーフラット・兵庫県神戸市)。その平均単価は1300万~1500万円に上る。高額案件を次々と受注する秘訣を同社の山野大祐社長に聞いた。
自分仕様のものに囲まれた住まい
見るもの全てが自分仕様
「お客様がリビングに座られた時に、見えるもの全てが自分仕様。そんな住まいを提供しています」と山野社長は話す。
同社では、キッチンから床材、壁材、建具まで、あらゆるものをユーザーに合わせて個別に製作もしくは注文。まさに、フルオーダーメードの家づくりを行っている。
その要となるのはユーザーとの打ち合わせだ。プランニングだけでも、平均7、8回、2カ月程度にわたる。
初めに行うのは、ユーザーの好みの把握。インテリアや風景の雑誌などを見ながら、好きなもの、嫌いなものを聞いていく。これは、「オシャレなリノベをしてみたい」という思いが先行し、具体的な住まいのイメージを持っていないユーザーが多いからだ。
部位ごとに事例集を用意このヒアリングを元に、ユーザーが好みそうなものを提示し、1つ1つプランを固めていく。この時に活躍するのは、これまでの施工事例をキッチンなど部位ごとにまとめた写真集。
打ち合わせを担当するのは、4人の女性コーディネーター。20代後半~30代のメーンユーザーと同世代で感性が近く、共感しながらコミュニケーションを取れる人材だ。
「言葉だけでなく、ビジュアルでイメージのすり合わせをすることが大切。自分好みの新しいものが次々に出てくると、お客様は段々楽しくなり、打ち合わせというよりも、コーディネーターに会いに来るという感じになります。アパレルに近い感覚かもしれませんね」(山野社長)
施工現場を知ってもらう
打ち合わせは、施工現場にも及ぶ。スケルトンにした後と工事の途中、完成後の計3回ほど、ユーザーを現場に招待。物件や工事に問題がないかを一緒に確認するとともに、職人を紹介して積極的にコミュニケーションを取ってもらう。

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