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大阪に「新型」民泊登場
地域にある空き家を次々とホテルに生まれ変わらせる。こんなユニークな空き家活用が大阪市此花区西九条で始まった。6月15日にオープンした「SEKAI HOTEL」がそれだ。一体どんなホテルなのか。
「SEKAI HOTEL」の顔でもあるフロントは、外国人に好まれそうな和のテイストに
個性的な客室も、元はよくある空き家だった
まちが丸ごとホテルに
「大阪市此花区西九条にあった5件の空き家をホテルとホテルのフロントに改修しました。全部で6つの客室があり30人強を収容できます」。こう話すのはプロジェクトの企画と運営の中心を担うクジラ(大阪府大阪市)の矢野浩一社長。
このホテルのユニークな点は、空き家をホテルに変えてしまうことと、それぞれの物件が半径500mほどに密集しているということ。さらに空き家の一つはフロントで、ここがチェックインカウンターとなっており、受付を済ませたら客室に向かうという形式になっている点も独自だ。「まちがまるごとホテルになっているようなイメージです」(矢野社長)
ヨーロッパの田舎にある家屋をイメージした「牡丹」
リフォームプランは様々クジラ
客室は500~1000万円かけて改修。デザインはあえて統一感を持たせずに、様々なテイストを採用している。例えば、夜空に浮かぶ満月をイメージした「月」というコンセプトの部屋は、和モダンをベースに、白と黒のコントラストで仕上げた。所々でむき出しになった古い柱や天井が伝統的な長屋の趣を残している。
なおこれらの空き家はクジラが買い取り、改修後に投資家へ販売。投資家と運営会社のOtomariが賃貸契約を結ぶというサブリース方式。気になる投資額の回収時期だが、投資家は8~10年で回収できる見込みだという。それぞれの客室の広さは33~60平米で、4~8人で利用。料金は部屋単位で、年間の平均価格は1泊2万円程度。

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