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ランドネット、マンション再販・月間200件

ランドネット、マンション再販・月間200件

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要約すると

・ランドネットがワンルームマンション買取販売で、売上高171億に
・仲介会社を挟まず、相場よりも割安の物件により価格競争に勝つ
・ICTシステム強化などを武器に、来季売上高予想220億へ


買取再販有力企業リポート Vol.1
ランドネット

オーナー「直接」買い取りで急成長

 ワンルームマンションの買取再販を軸に売り上げを伸ばしているのがランドネット(東京都豊島区)だ。2017年7月期の決算では、売上高が前年同期比53%増の171億円と絶好調。ここ5年で10倍に伸ばした。どのようなビジネスモデルなのか。榮章博社長に聞いた。

売上高の推移

ランドネット 売上高の推移

業者向け売買が軸

 ランドネットでは月間約200物件の売買仲介を手掛けている。その8~9割はワンルームマンション。同社ではこのワンルームマンションを不動産オーナーから直接買い取り、リペアやリフォームで手直しした後に、投資家向けの不動産販売事業を手掛ける業者に卸している。75%程度が業者への卸で、残りは直接、投資家に販売する。

 ワンルームマンションに集中し、仕入れも販売も仲介会社を挟まない直接売買方式を取る点が他社にはない独自性。仲介会社を挟まなければ、中間コストを削減できるため、より良い物件を通常よりも割安に仕入れられ、かつ、購入者に対して割安に販売できる。これが投資家向けに不動産を売りたい業者から人気の理由だ。

 仕入れ方法は不動産オーナーに対してダイレクトメールなどで売却の案内を送り、売却したいユーザーを獲得していくというもの。ユニークなのは全国どこでも良い物件があれば仕入れており、エリアにこだわりがなく、池袋に本拠地を置きながらも、北海道や沖縄の物件の売買にも絡む。なお、ワンルームはおおよそ16平米から30平米で、販売価格は400万~2000万円。

スケルトンは月15件

 一方で60~70平米の「ファミリータイプ」の買取再販にも注力している。大手リフォーム会社で実績を上げてきた逆瀬川幸生執行役員の建築事業部ではスケルトン状態からリノベーションして、ユーザーに直販するというリフォーム済み中古住宅の販売を手掛けている。前期ベースではスケルトン改修が月15件、小規模な改修も同じ月15件で、計30件の実績がある。ファミリータイプでも8~9割は仲介会社を経由せず、直接オーナーから買い取るため、相場よりも比較的割安に物件を取得。再生コストをかけて販売しても、他の不動産に対して価格競争力が出せる点が強みとなっている。販売価格は1000万~5000万円だ。

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