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SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE
レストラン改装やビルのコンバージョンなど年間数千件ものリノベーションを手掛けるラックランド(東京都新宿区)は、約1年間にも及ぶホテルの大規模リニューアル工事を行った。ホテルは和歌山県の白浜町にある「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」。オーナーからの条件は、
休業することなく営業を継続しながら工事を行うことだった。同プロジェクトを統括した和泉啓氏に話を聞いた。
(ホテル写真撮影:伊藤徹也氏)
角部屋の壁だった部分を窓にし、ベランダを設けた
「インフィニティ足湯」が人気
同同ホテルは1967年創業。158の客室からなる6階建ての老舗ホテルだ。耐震工事に伴い、設備や内装などを全面的にリノベーションした。内装は白と木目を基調とした明るく柔らかな雰囲気。外装はすべて塗り直し、エントランスは壁を取り払い、階段を設けてオープンな印象へと変わった。これはオーナーの「宿泊客だけでなく町の人にも入ってきてほしい」という思いが反映されている。
一番の売りとなるのは「インフィニティ足湯」。これは30mの大足湯で、海に面している。座ると地平線が見え、まるで足湯と海がつながっているかのように見える。何かインパクトのあるものをつくろうと、同社とホテル側、そして設計・デザイン監修を務めたニイゼキスタジオで考えた。ただ掛け流しにしてしまうと膨大な水道料金がかかるため、足の入る場所のみ温泉で、その先は捨てる水を循環させている。宿泊していなくても無料で利用できる。

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