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ネットオークションサイトを運営する楽天オークション(東京都品川区)はウェブ上で中古住宅の取り扱いを開始した。全国の競売物件の紹介や購入サポートなどを行う業界団体と提携し、購入手続きの支援を行う。購入者のほとんどがリフォームするため、改修需要創造につながりそうだ。

▲楽天オークションは今月、競売物件紹介ページをサイト内に設けた
同社が業務提携をしたのは一般社団法人不動産競売流通協会(東京都港区)。同協会では全国の競売物件を検索でき、消費者の購入サポートまで行うサイト「981.jp」を運営している。掲載物件数は4000件を超える。具体的な提携内容は楽天オークションサイトがユーザーに対し競売物件の魅力などを発信し、同協会へのサイトに促すというもの。
楽天オークションの渡辺浩一事業統括部長はこう話す。「これまで競売物件は不動産業者が転売するために購入するというケースが一般的でした。そのため一般消費者にはほとんど知られていません。しかし、法改正などがあった現在では、一般の方でも買いやすくなってきています。サイトでは割安な競売物件を購入してリフォームすればマイホームが持てるといった魅力を伝えていきたい」
物件は、「マンション」「戸建て」といった住宅タイプや価格帯などから検索できる。購入希望者は欲しい物件をクリックすると、協会のサイトへとつながる。ここで「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」の3点セットをダウンロードし、サイト上の情報よりも詳細な物件情報を得ることができる。
その後、同協会に加盟する競売コンシェルジュ(全国のリフォーム会社や不動産会社など)77社(2012年3月8日時点)が各エリアごとに入札、落札後の処理のサポートを行う。「競売物件はほぼ100%リフォームが発生する」(同協会代表理事・吉村光司氏)ため、コンシェルジュは合わせて改修工事の受注を請け負うケースが多い。既に反響は増えており、購入してリフォームにつながるユーザーが出てきている。今後は、両者で一般消費者に対して競売不動産のセミナーなども開催していく予定。

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