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・埼玉県川越市にある古い空き店舗が、居酒屋とカフェにリノベされ人気
・築60年近い木造2階建てを、梁等建物自体の良さも活かしリノベ
・市のイベント「まちづくりキャンプ」にて建物のオーナーにプレゼンし、実現
リノベーション物語
~80% エイティーパーセント(埼玉県川越市)~
地元出身の建築士が設計
埼玉県川越市にある古い空き店舗が、居酒屋とカフェにリノベーションされ人気となっている。それが、2017年6月にオープンした日本酒バルの居酒屋「すずのやおやさいとくだものとお酒と」と、隣接するカフェ「glincoffee」(グリンコーヒー)2号店。設計したのは、地元出身の建築士・荒木牧人社長と、日高市出身の建築士・田中明裕氏だ。
1階の道路に面した部分は居酒屋に。晴れた日には外から日差しが差し込み、古木が経年変化の良さを増す
うねった丸い梁は新たな価値に
この建物は、築60年近い木造2階建て。横三連の長屋で、いずれも長らく空き店舗のままだった。
まず、東側3分の2の空き店舗は居酒屋にリノベーション。2階は一部吹き抜けにし、木材面には米ぬかを原料とした自然塗料のキヌカを塗った。入り口には透明ガラスを使用。「店舗内外からよく見える状態になった。また、抜いた柱は外のベンチに再利用しています」(荒木牧人社長)
躯体が弱かったので、耐震補強用の鉄骨フレームを設置。屋根の日本瓦も全部剝がし、ガルバリウム鋼板に更新した。
さらに天井を剝がした際、うねった丸い梁を見つけた。「現代のプレカットなら1mmでも曲がったらダメと言われそうだけど、これは新たな価値にできると思った。磨いたら、黒ずんだ表面の下からもともとのきれいな木目が出てきたので、そのまま採用しました」
2階は6畳ほどと決して広くはないが、吹き抜けなので下からのにぎわいが聞こえる

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