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リフォームユーザーは50〜60代が中心だ。しかし近年、より若い20〜30代のリフォームユーザーを獲得しようという事業者が増えてきた。同業他社が狙わないターゲットに照準を合わせることで売り上げ拡大を狙う。
中古需要は増加
特に近年、若い世代の間では新築にこだわらない層が増えており、中古住宅を購入してリフォームするケースが増えつつある。国土交通省の「平成30年住生活総合調査結果」によると、「現在借家の世帯」の住み替え先に中古住宅を希望する割合は、2003年は6.2%、2008年は7.0%、2013年は13.9%、2018年は21.8%と増加している。このような需要に対応し、若い世代の顧客を獲得するため、中古住宅の仲介とリノベーションをセットで提案するワンストップサービスや、買取再販業を始めるリフォーム事業者も出てきている。
売上高10億円超えに
リノベだけでなく、家具や照明、家電製品など空間全体をコーディネートして提案する
例えばリフォーム会社のMIMA(大阪府八尾市)は20代後半〜30代の一次取得者層をターゲットとし、中古住宅の仲介とリノベをセットで提案している。同社の美馬功之介社長は『必ず知っておきたい「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買う方法』(同文舘出版・2022年)という本を出版して、若者への啓蒙を図っている。同社の中古+リノベの特徴はリノベだけでなく、家具や照明、家電製品など空間全体をコーディネートして提案すること。また、工事内容と価格のバランスを重視する。リフォーム単価は戸建てが900万〜1000万円、マンションが600万〜800万円。
同社の売上高は12億1000万円。そのうち中古+リノベや買取再販など不動産関連の売上高は約3割を占め、年々売り上げを伸ばしている。美馬社長は「前期、売上高10億円の壁をやっと超えました。リフォームだけを手掛けていたらここまで伸びなかったと思います」と語る。

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