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輸入壁紙を入居者が選択できるカスタマイズ賃貸夏水組

輸入壁紙を入居者が選択できるカスタマイズ賃貸 夏水組

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 夏水組(東京都杉並区)は3月28日、プロデュースした「カスタマイズ賃貸」のモデルルームを公開した。これは、賃貸住宅の入居者が壁紙や床、キッチンパネルなどを自分の好みに合わせて選べ、入居前にリフォームが完成するサービス。夏水組が手掛けた今回の物件は、築19年の賃貸マンション「品川プリンスレジデンス」の一室。

壁紙を選べる賃貸マンション
壁紙を選べる賃貸マンション

 モデルルームのテーマは「高級感のあるブルー」。輸入壁紙が特徴の一つ。実際に張られているのは英国の老舗壁紙ブランド「Cole&son」や、デザイナーのウィリアム・モリスが1861年に設立したブランド「Morris&Co」のアイテム。

 キッチンの面材は夏水組オリジナルの塗料で塗装され、ドアノブもアンティークのものに変えている。その他、シャンデリアやミラー、アニマルヘッドなどの壁飾りなどで装飾されている。部屋は101平米。

 品川プリンスレジデンスは全260戸あり、約10戸が空室。今後は入居希望で「カスタマイズ賃貸」にしたいユーザーには、専用カタログでリノベーションアイテムを選んでもらうようにする。 壁紙は約70種。その他、キッチンパネルの塗装のカラーや、床材も選べる。なお、改修費用は入居者が負担する。壁紙の場合、輸入壁紙で1本1万5000円前後。施工費は1日5万6000円。

 夏水組の坂田夏水社長は「輸入壁紙は一般的な壁紙に比べたら2〜3倍高いかもしれませんが、お洋服を一枚買うのとそれほど変わらない値段。壁紙一つ違うだけでも部屋の雰囲気は全然違う。特に女性の反応が楽しみ」と話す。

 今回公開したモデルルームの賃料は約40万円。同マンションの他の部屋より10万円ほど高いが、既に入居希望者から契約の申し込みが入っている。希望者はターゲットとしている若年層という。

 同物件は築年数が経過していくことで年々居住者が高齢化していた。管理会社の西武プロパティーズが、若いユーザーの入居を促進したいということで、若年層から注目されている設計事務所の夏水組とコラボすることになった。

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